【連載】『わたしが推した神』ACT1-5 失意の初対面

「わたし、やっぱりバレエ・リュスに入団したいの!」  1912年の暮れ。半年ぶりに再会したロモラの前で、バレエ・リュスのダンサー、アドルフ・ボルムは小さなためいきをついた。  ロモラとはすでに気安く口をきく仲だ。パリでも … 続きを読む 【連載】『わたしが推した神』ACT1-5 失意の初対面